中国: 李氏「中米関係は明るい」 保護主義の動きけん制も

 【北京・河津啓介、赤間清広】中国の李克強首相は15日、第12期全国人民代表大会(全人代=国会)第5回会議の閉幕後に記者会見し、米中関係について「トランプ大統領が(歴代米政権が踏襲してきた)一つの中国政策を堅持すると明確に表明している」と指摘し、「このような政治的基礎があれば中米関係は明るい」との見通しを示した。

 トランプ氏は就任前の昨年12月に前例を破って台湾の蔡英文総統と電話協議し、中国側が強く反発。今年2月の習近平国家主席との電話協議では「習主席の求めに応じる」形で「一つの中国」政策の尊重を表明していた。李氏の発言は、中国指導部が政策の「堅持」と受け止め、受け入れたことを意味する。

 中国外務省によると、ティラーソン米国務長官が18、19日に訪中する。その際、習氏の訪米、トランプ氏との初会談が調整される。李氏の「見通しは明るい」との発言は米中首脳会談に向けた前向きなメッセージとみられる。

 李氏はまた、米国で高まる保護主義の動きについて、「中米間の貿易、投資によって100万人の雇用を生み出している」と反論し、「シンクタンクの論文によると、中米で貿易戦争が発生した場合、真っ先に被害に遭うのは米国企業だ」とけん制した。

 朝鮮半島情勢については、朝鮮半島の非核化と対話解決を改めて主張したうえで「誰も自宅の前で騒動が続くのは望まない」と各国に自制を求めた。

 南シナ海問題を巡っては、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との間で、法的拘束力を持つ行動規範(COC)の策定作業が進んでいる点を強調し「当事者同士の直接対話による解決により、各国が地域の平和安定と発展を共同で守る」との持論を展開した。

2017年03月15日 20時14分

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